CHARLIE'S 23
「ハハハ・・・それは私がお約束したはず。トラジー・ボスと会わせてくれれば、招待するとタカコとかいうミックスに橋渡しを頼みました。まんまと引っかかりました。ハハハ・・・」
「おじさん・・・どういう事?」
「うん・・・ハチベェ・・・この方がトラジー・ボスだよ。ハハハ・・・あ〜騙されました〜」
「良く見抜かれましたな・・・無礼を許して欲しい」
「何の、何の・・・試されましたか?」
「ああ、試させて頂いた・・・信用するに値する犬か・・・どうか」
「で?・・・合格でしょうか?」
「うむ・・・力を貸そう」
「まだ、話もしていませんが」
「話を聞いて決めたりはせんよ。息子はビジネスの話と言っておったが、そうではないだろう。・・・・チャーリーJr.・・・お前を信用したのだ。だから、力を貸そう。何でも言ってくれ。俺が尻尾を立てれば、コリア犬、それに、宿無しを合わせて500匹は動かせる」
「そんなに・・・」
「足らなければ、まだ集めるぞ。このトラジーが集めて見せるぞ」
「では、あと1週間・・・1週間で事を起こします。それまでに可能な限りを集めて頂けますか?それも、静かに・・・・静かにです」
「判った。お前が何をしようとしているのかも聞かない。その時までな・・・」
「はい。その方がいい」
「あいつらはどうする?」
「マフィア犬ですか?」
「うむ・・・あいつらも仲間に入れるとなると、ややこしいぞ」
「・・・・私に任せてもらえますか?」
「・・・うむ・・・」
「トラジー・ボス・・・今は犬種を越えるべき時です」
「・・・うむ・・・話が見えてきたよ・・・チャーリーJr.・・・お前に従おう」
「ありがとうございます!」
チャーリーJr.はシッポを回して喜びを表した。トラジー・ボスの尻尾がピンと立つ。
ハチベェだけがポカンとしていた。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ