CHARLIE'S 23
第7章 占い師・AJ
パッ、パパッ、パラパララララ・・・・
ポン、ポロォロロロ、ポン・・・・
タ、タタタ、ドドッ・・ダムッ・・・・・
ハーレム、コットンクラブ。
エリントン・バンドはリハーサルに熱が入っていた。今夜は新曲の発表だ。デュークのオリジナル「A列車で行こう=Take The A-Train」
この不朽の名作が、オフ・ブロードウェイのミニシアターで、しかも、あの「へそ天クネクネダンス」をヒントに出来たとは誰も知らないし、言える訳もない。
「チャーリーJr.・・・今夜は特別な日だ。そこで、本番への招待は無理だが、リハならOK。皆を招待してある。リナ〜、アイリス〜そしてAJ・・・間も無く来る頃だ」
デュークはご自慢のシルクハットを被り、何時に無く上機嫌だった。チュチ・マトスが小走りでやってきた。
「皆さん、おいでになりました。ホールでお待ちです」
「そうか・・・さて、愛すべきレディ達に最高の音楽をプレゼントしようじゃないか」
デュークは、何時もより大きくスゥイングしながら楽屋を出ようとして、ふと、立ち止まり振り向いた。
「チャーリーJr.今日の曲はお前達も聞いてくれ。カモン・・・チャーリーJr.、ルイス&ラム」
チャーリーJr.達がホールに入るのを正式に許可されたのは初めての事だった。
三匹はデュークのスゥイングに合わせてシッポを振った。
「ハッ、ハッ、ハッ・・・中々やるな〜OK・・・GOOD!」
薄暗いホールにはバンドマン達が勢揃いしている。
1週間前から新しくメンバーに加わったアマデウス・コンスタンがデュークに笑顔で挨拶した。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ