CHARLIE'S 23
「で、どうする気なの?」
「力を貸して欲しい」
「私に何が出来るって言うの?・・・争い事はパスタで充分よ」
「こうやって、仲間が苦しんでいるんだ、力を貸してくれないか」
「だから・・・私には何の力も無いの・・・・何も出来ない・・・」
「トラジーに会わせてくれ。それだけで良い」
「それくらいならできるけど・・・」
「どうしたらいい?」
「トラジーさんにはヨンと言う息子が居るの。彼とは知り合いだから彼に頼むわ」
「ありがとう・・・何時会える?」
「今からヨンに聞いてくる。・・・でも、何て言えば言いの?・・・ハーレムからやってきたビーグルが会いたがってる・・・と言っても無理だと思うわ」
「コットンクラブのチャーリーJr.がビジネスの話がある・・・・そう言ってくれ」
「コットンクラブって・・・あの有名なクラブの事?あなたはそこの飼い犬なの?」
「そこのデュークというバンドマンが僕の飼い主さ・・・」
「それなら上手くいくと思うわ。ヨンはジャズが大好きなの。コットンクラブに一度行ってみたいって・・・」
「招待するよ」
「ほんと!私もいいの?」
「勿論さ・・・デュークのスゥイングは最高だよ」
「早速、今から行ってくるわね・・・ここで待ってる?」
「そうさせてもらうよ」
「わかったわ・・・急いで行ってくる」
「ありがとう・・・タカコ」
「任せて!・・・チャーリーJr.」
ジムは5個目の饅頭を頬張っていた。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ