CHARLIE'S 23
「おお〜〜スゥイングだね〜〜若い頃を思い出すな〜〜最初はGフラットとFシャープの違いを学んだものだ・・・音楽は最高だ〜踊りも可愛いネェ〜その辺のダンサーも尻尾を巻いて逃げそうだな、ハッ、ハッ、ハッ」
「でしょう〜〜でも、凄いのはこれからよ〜」
「ほう〜何が出てくるのかね?」
「まぁ、見ててぇ〜〜サウンドが変わったら驚愕ものよ〜〜」
デュークは椅子に深く腰をかけて、手をたたきながら喜んだ。
チャーリーJr.も椅子に座って目の前のダンサーを凝視している。首を小さく縦に振ってリズムを取っていた。
「おっ・・・チャーリーJr.中々のリズム感だぞ・・・OK」
「ハウッ・・・」
「ハッ、ハッ・・・どうした?声が掠れてるぞ。ハッ、ハッ、ハッ」
「ハウッ・・・・ハウッ」
「おっ、リズムが変わったね・・・ん?なんだ?このビート?」
「来るわよ、来るわよ〜〜」
音楽のリズムが変わって、二匹のロングコート・チワワが舞台の袖に引っ込むと、今度は大柄なジャパニーズ・シバが姿を現した。スパンコールのドレスを着用していた。
「あれは、ジャパニーズ・シバだな」
「そうよ〜お隣のシアター・ヴェラの子なの。3日前からうちでも踊って貰っているのよ〜最高よ〜」
「ほう・・・そりゃあ・・・楽しみだ」
一旦、音楽が止んだ。再び不思議なリズムがうねりだすと、ジャパニーズ・シバは舞台に仰向けになった。
腰がうねり出す。
クネクネ・・・・クネクネ・・・・。
そのうねりに合わせるように、二匹のロングコート・チワワの腰もうねり出した。
クネクネ・・・・クネクネ・・・・。
「な・・・なんだ!?・・・リナ・・・あの踊りは何だ?」
「ふふふっ・・・ヘソ天クネクネダンスよ〜〜ほらぁ〜くねって〜くねって〜クネクネ」
「クネクネ・・・・クネクネ」
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ