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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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CHARLIE'S 23

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「惨い話ね〜〜」
「事態は深刻だな・・・ミウさん、申し訳ないが・・・」
「何かしら?」
「ラムとルイスを少しだけ預かってもらえませんか?」
「構わないわ・・ジョジさんとも顔見知りだし・・・問題ないわよ」
「パパ!・・・僕も行く!」
「ルイス・・・今から行く所は危険なウエスト・サイドだ。ダムダム団の縄張りなんだよ・・・今日は我慢しろ。お前は男の子だ。俺が戻るまで皆を守るんだぞ・・・いいな」
「・・・はいっ!」
「じゃあ、ミウさん・・・一時間で戻ります」
「気をつけてね、パパ」
「・・・はい」

チャーリーJr.は小屋を出ると西へ向かった。
敏感な鼻には4ブロック先の匂いが届いている。リバーサイドまで一気に走った。
月の明かりで煌くハドソン川が目に飛び込んでくる。
突然、前方に集団が現れ、行く手を塞がれた。
1、2、3・・・・・7匹・・・全てミックス犬。

「まてよ・・・ビーグル・・・ここが何処か、判ってやって来たのか」
「・・・・・・」
「何とか言えよ・・・怖気づいたか?・・・ハハハ」
「ダムダム団のマイク・・・・か」
「ほう・・・俺も中々有名人だねぇ〜〜裏通りの星。バック・ストリート・スターってところか・・・ハハハ」
「ああ、有名だよ・・・・一匹じゃ何も出来ない弱虫だって、ハーレムじゃ知らない犬は無い」
「な、なにぃ〜〜!貴様ぁ〜〜俺を弱虫扱いするんじゃねぇ!許さねぇ!・・・誰だか知らんが、その大口・・・後悔させてやるぜ!」
「ビッグマウスは生まれつきさ」
「貴様・・・ダムダム団の怖さを思い知らせてやるぜ!皆、手加減するな!あのペラペラの耳を食いちぎってやれ!」

ダムダム団・・・いつも諍いが耐えないウエスト・サイドの問題児達。(因みに、これから28年後、ローレンツとバーンスタインによってミュージカルが作られ、かのウィンター・ガーデン・シアターで公演され大ヒットとなる。)
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ