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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「夢の中へ」 第一話

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「気が付いたか・・・良く眠っていたぞ」

「ここはどこですか?」

「知らないのか?見ろ、あそこの仙人塚の前で倒れていたから、助けたんだぞ」

「仙人塚の前で?」

確かにそこには仙人塚があった。しかし周りに住宅も道路もそしてコンビニも見当たらなかった。何度も何度も周りを見た。

「どうした?何も覚えてないのか?」

「私の着ていた服はどうしたんですか?」

「何を言っているんだ。その格好で倒れていたんじゃないか」

「何がなんだか解らない・・・あなたは誰?」

「それを言うなら自分から名乗りな。どこから来て何をしていたんだ?」

「わたしは柳田まどか、ここの近くに住んでいるの」

「柳田?そんな姓は聞いたことがないぞ。それにここらへんはおれ以外には住んでいないしな。見れば解るだろう、周りは森だぞ」

「そんな・・・あの仙人塚の前で甲冑を着た武将の方と会っていたの。そしたら急に連れ去られたような感じで気を失って・・・目が覚めたらここに居たの」

「ふ~ん、武将に連れ去られたって・・・今までここに住んで武将なんてみたことがないぞ。お前は不思議なことを言うやつだなあ」

「信じてもらえないのですか?」

「信じろって言う方が無理だろう。俺はそこの小屋で生活をしている藤次郎っていうんだ。覚えておいてくれよ。一人暮らしだから気を遣わなくていいぞ。自分を思い出すまで居ろよ。変なことはしないから」

まどかは何がどうなっているのか解らなかった。携帯も家に置いてきたから連絡が取れない。じっとその場で藤次郎を見て立っていた。