勇者「ああああ」の大冒険
冒険の書3:ああああLv.5
「あぁ~,まだ眠い・・」
「そうか?久しぶりのベットだからグッスリ眠れたぞ」
「はぁ~・・・」
「今度は何だよ?」
「いや,やっぱり現実なんだと思ってな」
「本当,いつ帰れんのかねぇ~」
「お前は,いつも楽天的だな」
「だってよ,こんな経験ニ度とないかもしれないんだぜ?今のうちにワイワイ騒いどくべきなんだって!」
「・・・それもそうだな」
「おう!」
「よし,頑張るかぁ~」
「そういやさ,スタ村の子供たちを助けたらイベントが進むんだし,その洞窟?まで行くか」
「まぁ,そうだな」
・・・・洞窟に行った途端,魔物達に門前払いされましたとさ
「クソッ!,どうして勝てないんだ?」
「・・・・」
「どうした,林?」
「・・・・・・」
「おい,林!?」
「・・・俺達,武器と防具装備してないじゃん・・・」
「!!」
「いや,まさかあのオッサンが伏線だったとはな」
「だってよ,武器と防具があんな小さな布袋に入るとは思わなかったしな」
そう,あろうことか武器屋と防具屋,道具屋は小さい布袋に買ったものを入れだしたのだ
この世界のルールというか当然というか,そういう事に俺達はまだ慣れていない
「なぁ,どうしたらいいと思う,林?」
「お・・俺に言われても・・なぁ?」
・・・・・
ジャンケン・・・・ポン!!!
グーVSパー
「おっしゃあぁぁぁあああ!!!」
「くぅ・・・なぜいつもジャンケンに負ける?」
「はっはっはー,馬鹿だな林,お前いつも最初にグーを出すぞ」
「え?」
「そんな事どうでもいいから袋から早く武器とか出してくれよ~」
ごそごそ・・・
「ん?なんだこれ」
ああああは「冒険の手引き」を手に入れた
「意味わからん」
「とりあえず読むか」
前略
近頃,とても暑い日が続きますがあなた方はどうお過ごしでしょうか?
こっちでは蝉の声がやる気が上げてくれ風鈴の音が心を静かに落ち着かせてくれます
そういえば,転校二日目で思い切り殴ってすいませんでした
でも,あなた達をこちらの世界に召喚するためには仕方のない事でした
そうそう,召喚というのは一回あなた達を気絶さしてこちらの世界に呼ぶんです
そして役目が終わったら,元の世界に戻す
僕は適任者を探していたんですが,三人もいたなんて思わなかったです
そっちの世界で何日過ごしても歳は取らないしこっちの世界も時間が進まないんで安心して下さい
そちらの世界は魔王がどうのこうで魔物がウヨウヨいますが頑張ってください
あっ,あなた達の役目は魔王を倒す事なんでそこんとこよろしく!
森田 浩輝
「あいつ,とことんふざけてやがるな」
「ツッコミ所も満載だったな」
「でも,この手紙に変な事書いてるよな」
「あぁ・・・」
そりゃ,そうだ・・俺たちは二人なのにこいつの手紙じゃ三人ってことになってる
そんなの誰だっておかしいと思うだろ
「三人目ってのが一番気になるな」
「今,考えても意味ないしとりあえず袋から全部だすか」
「じゃあ,頑張ってなー」
ごそごそ・・・・
「とりあえず,全部出したぞ・・・」
「おー,おつかれさん」
「道具の出し方は某青いタヌキのポケットと同じで頭の中でイメージしながら,袋を探ると出る・・・・っぽい?」
「ぽい?」
「なにせ初めてだから,確信はもてないけど十中八九そうだと思う」
「残りの一,ニは?」
「気まぐれで出してるんじゃね?」
・・・・・
「まぁ,武器とかも装備したし,子供が連れ去られた洞窟に行くぞ!」
「おう!」
おっと,その前にセーブだよな
作品名:勇者「ああああ」の大冒険 作家名:ところてん