Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
「……」
こいつ、何を言っているんだ? 何で、いきなりこんな真面目なことを言うんだ?
「何が言いたいんだ?」
さらに、刃のような鋭い視線に未知流を睨み付ける。周囲から張り詰めた空気を感じるが、そんなのは気にしない。
「わたしは……未知流の初めての友達になりたいの!」
ニコッと笑顔。
「とも……だち……!?」
!!
さっきまでの鋭い目つきが、一瞬にして大きく見開く。
未知流は、耳を疑った。コイツの言ったことは間違いではないのかと。こんなあたしに、それはありえない。と思ったが、
「そうよ、友達よ! だって、未知流はいいヤツだもん! それにわたしはほっとけられないの! 中学の未知流を嫌っているヤツらのせいで、わたしらみたいにどんな人なのかも何も知らないまま、嫌うって言うのも筋違いにも程があるわ。それに、わたしはほっとけられないの! そんなヤツらのせいで、自由に行動する権利まで失われるのが! 未知流、やろうよ一緒に! わたしはそんなヤツにはならないし、なるつもりは毛頭ないわ! どんなことになっても、裏切らないわ!」
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ