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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 これがなんの意味を示すのか分からず、未知流はきょとんとした顔で彼女の手を見やる。

 理解できぬと固まったその形相に、ネオは業を煮やして、

「あ・く・しゅ! 仲直りと友情の握手でしょ! それくらい分かってよ、もう!」

 ネオは顔を赤らめて、ムッとした表情で口を尖らす。

「あ、ああ、そのための手ね」

「そうよ! まるでわたしがバカみたい見えるじゃない」

「そうだね、ごめん」

 未知流は手を出して、ネオの手を握る。

「いいね。こういうのって」

「うん。ありがとう、麻倉……さん」

「ネオでいいって」

「うん……ネオ」

 そして、二人はお互いに抱き合った。未知流は初めて、『優しさ』という名のぬくもりを感じた。

 話すことは、無駄ではなかった――いや、もう無駄だと諦めていたのだと思う。自分を理解してくれる者は、誰もいないと思ったから。

 その可能性をネオは――あたしを救ってくれた。