小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

INDEX|54ページ/62ページ|

次のページ前のページ
 

 不思議そうにネオは訊ねる。

 未知流は静かに立ち上がり、黙ったまま座ったままのネオを見つめる。

 ややあって、

「……つまり、あんたといると悩みが全部吹っ飛ぶって話よ」

 未知流は薄く微笑んで見せた。

 他人に見せる最大限の笑顔だ。久しぶり過ぎて出し方を忘れてしまったから、これが限界だ。さっきの爆笑のように素を見せたいが、見せると思うと……というところもあるし、これ以上無理に作り込んだら、顔がぐちゃぐちゃに整形してしまいそうだ。

 とにかく、コイツだけには見せてあげたいと思った。ツンツンとした『お嬢様』ではない、『本当の姿』を。

 心の底から、あたしのことを信じようとしているコイツだけには。

 この姿は、麻倉への信頼の証だ。

「なんだ、やればできるじゃない」

 ネオも薄く微笑みを返し、立ち上がる。

「じゃあ、はい!」

 唐突にネオは右手を差し出す。

「え?」