Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
――降参だ。
ほんとにコイツは。
「ふふふふふふ……、」
あ、やばい、我慢できない。
「あはははははは!」
視線を逸らして含み笑いから、突然大爆笑。
「な、なによ! 人がものすごく真剣な話をしているっていうのに! そんなにわたしの言っていることが変だったっていうの!?」
未知流の爆笑に真に受けて、ネオは頬を赤くしながら、声を荒げる。
「あははは、ち、ちがう。ちがうの! あははは!」
笑いながら、ネオに手を出す。
「ふう」と、未知流は一呼吸着き、右手を額に当てて、
「ただ……自分の頭の小ささに、ね。こんなことをずっと悩んでいたあたしが、バカみたいに思えて……ね。ほんと、あんたのその執着心に脱帽だわ」
と、諦め口調。最後に「はあ……」とため息をつく。
笑い顔から落ち込み顔という、学校では見せない表情の変化に、
「ど、どういうことよ?」
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ