Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
「で、でもあたし、どうやって接すればいいのか……」
分からない。
そもそもネオ以外の他人は、あたしに対して口を開いてくれるのだろうか。
そして、
「それに、あたしと関わり続けると、アンタまでも……」
結局、ここに帰結する。くどいと言われようが、何度でも。
心配になってしまう、彼女に与える自分の悪影響が。そうやって増えていくのが。
だが、
「大丈夫よ!」
ネオは未知流の苦悩を一蹴し、彼女の両手をさらに強く握り、顔を近づけ、自信満々に、
「わたしがそばにいるから! 言ったでしょ、代弁してやるって。線引きも変えてやるって! それで、結果的にわたしの周りが敵だらけになっても、厄介事には慣れっこだし……わたしには、未知流がいるしね!」
目をパチンとウインクしてみせる。
「……」
未知流は、顔を地面に向ける。
まいったなあ……そんな顔をしたら、選択肢はたった一つしかないじゃないか。
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ