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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 ネオの言葉の一つ一つが、未知流の心に流れてくる。内に秘めた真っ暗な心の空間に、光が照らし始める。

 彼女のやわらかい手が、今度はそっと右肩に置かれ、

「他人に左右される必要なんてない。自分のやりたいことをしてもいいの。自分の気持ちに正直になっても、いいんだよ」

 ふふ、と穏やかな微笑みを浮かべ、二つの目から雫が転がる。

 ――そうか。そうだったんだ。

 あのとき、急いで跨線橋を駆け上がったあの気持ちは、単なるクラスメイトだから……ではなかった。それに、昼休みに話しかけ、バンドを組もうと誘われ、心が嵐のように揺さぶられたあの気持ち……本当は、嬉しかった。

 だけど嫌われすぎて、『唯一の味方』となってくれた麻倉にも拒絶されたらと思うと……恐ろしくて素直になることができなかった。

 嫌われることに心と身体が慣れて、周りに閉ざしてばかりだった。言わなければ、自分のことは理解されないのだ。誤解や偏見も消えるわけがない。永遠に螺旋を描くだけだ。

 そのことが、ようやく分かった。

 ようやくだ。

 しかし、ようやくすぎて、