Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
そんな思いが、周囲の影響によって、未知流を萎縮させる。
無論、ないに決まっている。きっと、あのあかりんとかいうヤツとグルになって、あたしを退学まで追い詰めるに違いない。
それに、奇跡的に違ったとしてもきっと……。
それだけはダメだ。あたしのプライドが許さない。
(そう。許されないのは……あたしだけでいい。それでいいんだ)
圧力によって、心も体もFEEL DOWNしてしまう。
アイツの笑った顔なんか見たくない。
あたしが本当に望んでいるものは、何一つ手に入りはしないんだ。この場所では。
どうか、あたしの道を汚さないでくれ……麻倉音緒。
なんともいえないこの環境に、未知流は頭を悩ます。
「礼!」
ふぅ、今日も概ね学生生活は無事に終わりを迎え……、
「みっちる――――っ!」
……。
「なんだよ」
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ