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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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「な、なんでよ!?」

 未知流はネオの甲高い声を無視し、ネオを横切り、自分の机に置いてあるカバンに袋を入れ、

「……ひとりでいたいから。あたしみたいなヤツがユニットを組むなんて……まったく、ごめんだよ!」

「未知流!」

 ネオの叫びも空しく、未知流はそのまま教室を後にした。

 学生たちが作ってくれる、孤独な橋を。

 
 (ハァ~)

 学生校舎の手前にある、職員校舎3Fの図書室で、未知流は意気消沈していた。夏でもないのに、溶けたアイスクリームのように長机に顔を俯せている。

 何てことをしたんだと思う。いや、本当に。

 本当はやりたい。ギターを弾き、自分を表現したい。家でやっているときから夢見ていたことだ。しかし、

 そのことを伝えれば未来は変わるのだろうか。自分だけ、学生たちが見ている世界とは切り離された自分に、その資格はあるのだろうか。