小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

INDEX|49ページ/62ページ|

次のページ前のページ
 

 沈んでいく太陽がネオの顔を照らしていく。双眸は涙にぬれて輝きが増している。それはまさしく黄金。力強さも増している。瞳の内には、『本当は嫌っている』という偽る理由すら見え隠れしない。

 その光に助けを乞いたくなる。

 だけど、

「き、気持ちは嬉しいけど……そんな資格、あたしには……」

 ――ないのだ。自分と麻倉音緒を除いた一学年一五八名が自分を嫌うのだ。圧倒的戦力差で、確実に消されることこの上ない。分かりきった結果を壊せるはずがない。

 それに、

「前も言ったけど、あたしに関わると、アンタまで……」

 他人を迷惑に書けることも――、

「それがどうしたっていうのよ!」

 涙を拭い、ふん! とネオは鼻を震わせ、真面目な表情で未知流を見下ろす。

「そもそもねぇ……わたしが何も言ってないのに、なんで未知流が勝手に決めようとするの!? そうやって、一人にならないでよ。傷つかないでよ! 未知流のことを想っている、残された私の気持ちはどうなるのよ!!」

 叩きつけるように鋭く言い、ダン! と力強く右足を踏みつける。その衝撃が未知流だけしか見えない風となる。真正面から強く、暖かく顔に吹き込んでくる。