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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 この現実が、未来になっても変わることなんて、ない。

 そんなヤツは、空想でしか存在しない。

 いっそこのまま涙に溺れて、永遠に目を閉じた方が……。

 そう、思った――。

「なんで……気づかないのよ……」

 頭上で、水玉が弾じけるのを感じる。

「え」

 未知流は、ゆっくりと絶望に打ちひしがれた顔を上げる。ひっく……と鼻声を震わせ、再び涙ぐんでいる麻倉音緒がそこにいた。涙が額に当たる。

「わたしが、いる、でしょ……!」

 ん! と涙を零しながら、風船のように頬を膨らませ、ネオは自分に向かって人差し指をさす。

「わたしが、未知流のはじめてになってあげるから! あんたの、明るい部分だとか、面白いところとか、勇敢なところとか、心が優しいところとか……見た目で分かんないところを、全部、ぜんぶ、ぜ――――んぶ! わたしが、未知流の良き理解者として教えてやる! 『見てくれに騙されるなって』って、訴えてやるんだから!」

 泣き声を嗄らして、堂々と宣言。