小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

INDEX|46ページ/62ページ|

次のページ前のページ
 

「!」

 天まで届く怒鳴り声とともに、ネオの右手を払う。

 その絶叫に、ネオは。

「うるさい!」

「っ!」

 今度は未知流がもたれかかるように、右手で彼女の鎖骨のあたりを強く叩く。

「うるさい、うるさい、うるさい!」

 悲鳴をあげながら心の痛みをぶつける未知流を、ネオはただ真っ直ぐに見つめて受け入れる。その痛みも徐々に軽くなり、

「……うるさ、い……」

 最後の一振りが終わり、『痛み』という成分を含んだ大粒の雫が、未知流の目から溢れ、顔をネオの胸元に隠す。

「何も知らない癖に……あたしの……あたしの何が分かるんだよ。ただの一般人なのに、容姿と噂、ただそれだけで判断され、妬み、避けられ、特別扱い! 檻の中に取り残された苦しみを、周りは気づきやしない! アイツらがそれを作ったのに、責任すら逃れて、しまいには陰口を叩きまくって、気づかないうちに、あたしに向ける負の感情は大きく膨らみ、自分たちは傷つかないように、手を差し出すことをやめ、勝手に作った『壁』を、アイツらは壊そうともしない! あたしの存在、身につけた強さすら、認めようともしない! ……だから、アイツらと同じように、あたしに関わる周りの状況を丸ごと受け入れ……あたしに用意された『現実』だと、割り切ったんだよ! 誰も傷つけることのないように!」