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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 わざとなのか、天然なのか、よく分からないが、

「世話ばっかりかけやがって」

 未知流は憎まれ口を叩きながら、ネオの手を引っ張り、立ち上がらせる。すると、

「!」

 ギュッと、ネオが未知流を抱きしめた。

 な、なななな、なに!? この展開は!?

「ありがとう。助けてくれて。怖かったよぉ~」

 えっ……えっ……。

 未知流の胸の中で、ネオの中で我慢して押し隠していた感情が、涙となって弾けた。カッターシャツに、熱が伝わってくる。

「……」

 なんて言葉をかけたらいいのだろうか。力を奮って感謝されたのは生まれて初めてだ。いや、他人に感謝されること自体が初めてだ。こんな嫌われ者に、そんな権利はないと思っていたから。いかに有能な頭をもっても、思考回路はぐるぐると回り続けるだけだ。

 とりあえず、泣き止むまで待って、さっさと去ろう。と、思ったが、

「クスクス」

「!」