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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 ――彼女のためにやったことなのに、たった数日で退学になるのだろうか。これだから、人と接するのは怖いのだ。

 何もしていないのに、勝手に『お嬢様』扱いされ、妬み、嫌い、避ける。それと同じように、今回の事も正しいことをやったのに、それが『悪』だ、と狂った事象へ、勝手に書き換えられることも容易にできる。

 ――得手勝手なことができる薄情さを持っている人をたくさん見たから、信用できそうにもできないのだ。そう、未知流の心が叫んでいた。

 そんなヤツがこの雑踏の中に紛れ込んでいないことを願うばかりだ。

 そして、コイツも――

「で、いつまで座ってんだよ?」

 イラッとした口調で、未だにへたり込んでいる麻倉音緒に近づき、顔を覗き込む。

「ハハハ……終わったらと思ったら、身体がフリーズしちゃって……」

 とネオは、助けを求めて右手を差し出す。

「まったく、全体じゃなくて、足が動かないんだろ?」

「そ、そう! 固まってたら手も動かせないよね! ハハハ……」