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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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「倍返しにしてやるからな!」

 リーダーに近縁な負けおしみを未知流に吐き捨て、後にした。

「……ったく、咆え方だけは達者なんだから」

 未知流は彼らの逃げっぷりを見ながら、ハア、とため息。全身の紫色のオーラが、消えていく。

(すげ……)

 いとも簡単にやっつけた彼女の勇姿に、間近で見たネオは、目を奪われ、口をパクパクする。未知流に対する言葉を模索しているのだろうか。それとも……。

(コイツは後にした方がよさそうだな)

 彼女のリアクション次第では、めんどくさくなるので後回しにして、歩道橋にいるギャラリー(岩国総合生)たちに振り仰ぎ、声をかける。

「おい! いつまでもそんなところに突っ立ってないで、さっさと降りて電車に乗れば?」

 冷めた言動で、彼らを促す。女王様の言う通り、たくさんの学生たちが降りていき、静かに未知流の側を通って、駅舎へと入っていく。

 その中で、未知流は不安を感じていた。

 戦っている最中、先生にチクったりしていないだろうか。あたしは、たまたまクラスメイトがなんの理由もなくやられる姿を放っておけなかった……というか、麻倉音緒がヤンキー共に絡まれた誘因を作ったのは自分の浅はかな行動に(挑発したアイツもアイツだが)、責任をとるために奮ったわけで……。