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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 ヤンキーは思わず後ずさりして、顔から大量の汗が噴き出る。

「あんたみたいな能無しは、しっっっかり身体で覚えさせてやろうじゃないの!」

 未知流は怒りをむき出しにして、ビビりまくりのヤンキーの方へと歩み寄る。彼女の漆黒の髪先が薔薇のように刺々しくなっているように、ネオには見えた。その姿はまさに、人を牛耳(ぎゅうじ)る黒薔薇の女王だ。

「ま、まて……悪かった……わるかったから……!」

「問答無用!」

 黒薔薇の女王……未知流様は、すかさずヤンキーとの間合いを詰め、腹を狙って、

「はあああああっ!!」

 拳の乱れ打ち!!

 大男に阿鼻叫喚(あびきょうかん)の声すら黙らせるほどの速さで、ひたすら振るいまくる!

「すご……」

 ネオは未知流のすさまじさに、口をポカーンと開いてしまう。まるで、兄貴がプレイ中の格闘的な要素を取り入れた戦闘システムのRPGにでてくる必殺技のように見えた。二次元世界ではないのに、彼女の拳から、赤いエフェクトが見える。

「ぐはあ――――っ!」

 ヤンキーの顎に入ったフィニッシユ技――強烈なアッパーカットで、巨漢の男を宙に浮かせた。弧を描いて、彼は大の字になって地面に叩きつけられた。