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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 紫色の殺気を出したまま、あたかも命令に背くものを必ず罰する圧制者みたく、目くじらを立てて、『力を奮うとは、こういうものだ』と、仁王立ちして先輩風を吹かせる。

「さあ、後はどうする? ここでオダブツにしてやろうか? ああっ?」

 未知流はギリッと目を吊り上げ、指の関節をゴリッと鳴らす。逆光のおかけで、黒薔薇の女王の不機嫌さと貫録さが際立つ。

「ヒィ……!」

 恐怖に慄くヤンキーの全身に、ブツブツと鳥肌が立っていく。

「わ……分かった……こうさん、降参だ!」

 大男は佇んでいる彼女に慌てて両手を出す。そして、

「お、おめえら! い、いつまでもぶっ倒れてないで、ズ、ズラかるぞ!」

「「「お、オス!」」」

 子分たちにそう告げると、大男は急いで立ち上がり、

「こ、今回はこれで勘弁してやる! こ、これで勝ったと思うなよ!」

 捨て台詞を吐いて、そそくさと右側にある駅舎とは反対の方向――国道188号線に向かって逃げていくが、

「お、お、お……っ!」

 右足に引っかかった小石で踏鞴(たたら)を踏み、右側にある岩国総合生が帰りに寄ることで有名な、『ひだまり屋』と呼ばれる小さな食料品店の入口の目の前で、