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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 大男は目を疑った。こんなことはありえない。

 だけど、これが現実。

「まったく、バカはバカらしくしとけばいいって言うのに……能無しだから、これくらい分かるわよ」

 未知流は一瞬の隙に、ヤンキーが跳躍しながら振るった左手を左でキャッチしたのだ。

「……っ」

「うそ……」

 大男だけでなく、ネオも驚愕する。

 未知流は背後を見せたまま、静かにヤンキーに語りかける。

「なんで、分かったかって? そりゃあ、シロートの動きは単純だからね。利き手である左で、ふると確信していたからに決まっているだろ?」

「そ、それが……なんでわかんだよ……? 普通は右手だと……」

「簡単さ。あたしへの初手が左だったからね。それを見たら、だいたいは見当つくだろ。さて、」

 未知流はヤンキーの巨拳を離し、左手に息を吹きかけ。

「これ以上はしたくなかったけど……やるしかないわね。覚悟、できてるよね?」

 身の毛がよだつほどの声音とともに、未知流の背中から紫の殺気が湧き出る。

「ヒィッ!」