Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
「だから『考えること』を知らないアンタは、中身がスカスカなのよ。もう、諦めたら? これ以上やっても勝ち目はないわよ。とっとと部下を連れて帰りな」
「……」
未知流は巨漢な男を横切り、そのまま平然と駅の中へと戻っていく。
が、
「未知流!」
「ナメんじゃねぇ――――――っ!」
ネオの声が男の怒号にかき消され、未知流の背後から巨拳が襲ってくる! このままでは未知流にクリーンヒットだ。
やられる! とネオは思った。
ヤンキーも背後からだと分かるまい、と未知流に下等と舐められた分だけ地獄の鉄槌を与えられると確信した。
その瞬間、
パシィィィッ!!
「!」
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ