小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

INDEX|31ページ/62ページ|

次のページ前のページ
 

「わけわかんねぇことを、えばって言ってんじゃねぇ―――――――っ!!」

 分かんないのかよ! とツッコむ暇もなく、ヤンキーは体をひねって左ストレートを未知流にふるう。

 その巨拳を、未知流はひょいと右に首を振って躱す。

「かわすんじゃねぇ――――――っ!!」

 文句を言いながら、前進しながら右、そして、左と、交互に巨拳を振っていく。その連打を未知流は後退しながら、素早く相手の動きとは逆に動いて、全て躱していく。しかも追い詰めれられることのないように、円を描くように動き回る。

 未知流の術中に、次第にヤンキーの身体は汗びっしょりになり、憤怒と現した形相も迫力が欠け、心なしかトレードマークのリーゼントも湾曲(わんきょく)になり、くたびれている。

 そして、

「ハア……ハア……」

 ヤンキーの体力もとうとう限界に近づいた。

「ちょ、ちょこまかと、逃げやがって……ハア、ハア……」

 息切れを起こす大男とは違い、未知流はその様子を涼しげに見ている。

「そりゃあ、ゴリラみたいに大振りで拳を振るったら、簡単に避けられるに決まってるでしょ」

 未知流は、呆れたように両手を広げて見せる。