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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

INDEX|24ページ/62ページ|

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 ヤンキーのブサイクな嗤い声に、部下のチンピラどもがつられる。

 未知流は、馬鹿嗤いしている彼らに怒りもせず、黙って見つめる。

「あーハラが痛ェ~。嬢ちゃん、悪くは言わねえ。今のうちに逃げな。テメエみたいなか弱い子を殴るほど、オレは悪くねぇかよ」

「兄貴の言う通り、この世界に入らないことが身のためですぜ」

 ヤンキーとチンピラの発言に、「あたしもこの世界の人間じゃねえ!」とネオは、立ち上がって言いたかったが、

「未知流……」

 彼女が右手を出して、

「ちょっと黙ってな」

 と小声で伝えるため、ぐっとこらえる。

 未知流は一歩前へと踏み出す。漆黒の髪を右手でかきあげ、

「何? 忠告をしたいわけ? あーあ、これだからおまえらは、いつまでたっても汚れたゾーキンなんだよ! ああ、汚い、汚い!」

 目の前でヤンキーの手をさわった左手を、フーと息を吹きかける。

「な、ななな、何やってんのよ! 相手は、力も強いし、それに、それに、それに……」

 彼女の後ろで慌てふためくネオを余所(よそ)に、