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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 こんな感覚を感じるのは、小学五年生以来だ。あのときも、『やられる!』と確信してからだったけ。きっと、自分の奥底にある負の感情――『死ぬ』という極論がそうさせるのだろう。

 ホント、バカだ。ただ突撃するだけの、ただのバカだ。

 きっと彼女も、そう思っていたに違いない。

 なんで、こんな危機にツンツンな彼女の表情が浮かぶんだろう。もう、こいつらに妨害されている時点で、とっくに電車に乗っているはずなのに。

 わたしじゃ、アイツの心は開けなかった。

 ならいっそのこと、ここで報いを受けたほうがいいのかも。小五のときは気づくこともできず、高校に進級してからは、クラスメイトに迷惑をかけている。共通することは、『他人の気持ちに気づけなかった』という点。

 それでいい。

 わたしの悪い癖を矯正するために。こんなヤツにやられるのは不服だが、しょうがない。

 いつの間にか四人の子分どもが彼女を囲っている。皆、腕をポキポキ鳴らしている。

「くっくっく。覚悟はいいんだろうな」

 ヤンキーが嘲笑とともに体罰の始まりを告げる。

「ヘン! 殴るだけに使われるアンタたちのなまくら拳なんか……痛みもかゆくもないわよ!」

 ネオの悪あがきの挑発に、