Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
彼女のテンションゲージがMAXになり、またしてもガシッ! と未知流の両肩をつかみ、先ほどよりも倍速の速さで揺さぶりをかけてくる。
「だから、や、やめろーっ! 落ち着けーっ!!」
また、ネオの両手を強引に払いのける。
こいつ、人が嫌と思っていることを何回もする奴なのか? 少しは学習しやがれ!
「ああ、そうだよ。趣味でエレキとアコギの両方を弾いているよ。最近はエレキの方ばっかだけど」
怪訝な表情で一瞥する未知流に対し、ネオは目を輝かせ、
「じゃあ、一緒に組まない?」
「へっ?」
「ユニットよ、ユニット! 歌手になりたいって、言っていたでしょ!」
「ふうん、そんなことを言っていたかな?」
入学式終了後のホームルームでの自己紹介のときのことを、未知流はとぼけて答えてみるが、
「言ったわよ!」
しかし、ネオの勢いはとどまること知らず、
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ