Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)
第二章-あたしと彼女の初動衝撃(ファーストインパクト)-(2)
未知流は右の人差し指を突き立てて、
「いーい!? 前にも言ったけど、あたしに関わる……、」
「いいから、いいから! わたしが答えたんだから、次は未知流の番よ! こ・た・え・てぇ~」
「ちょ、ちょっとっ!」
なんだよ、このだだっ子ぶりは。なんて女なんだよ、麻倉音緒。この強引女! 両肩を持って揺さぶってくるんじゃねぇ!
ああーっ、もう!
「わかった、わかったから、落ちつけ!」
しつこいネオの手を未知流も対抗して強引に振り払う。走ってもいないのに、息が乱れる。
これ以上抵抗しても蛇のようにしつこく絡まれるだけで無駄になる。仕方ない、さくっと答えて、自分の時間を作ろう。
「い。一応……ギターを……少々……」
ツンとした態度で、照れくさく答える未知流。
その返答に、
「ま、マジなの、それ!? ねぇ、ホント!?」
「うわあああっ!?」
作品名:Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2) 作家名:永山あゆむ