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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 カッチーン! 誰が逃げるって?

 内心はやりたくないが、自分がフッカけたのだ。矛盾した行動は、アイツへの恥だ。こうなったらやるっきゃない! ぶっとばして、アイツに追いつかないと!

「そんなわけ……ないだろ! このアリクイリーゼント野郎があぁぁっ!!!」

 ヤンキーの挑発にノった(フリをした)ネオは、勢いよくヤンキーに向かって走る!

「やあああぁぁぁっ!」

 足の速さを利用し、ネオ自身が風にそのものになるかのように、勢いよく全力の右ストレートパンチをヤンキーの腹に向かって打つ!

 兄貴がプレイしている格闘ゲームのキャラクターがやっていた技を、イメージ通りにできた。ヤンキーの目は、ネオの速さについてきていない。

(よし、いける!)
 
 ネオは命中すると確信した。

 しかし、

「ヘン! そんなヘナチョコパンチ、効くわきゃあねぇだろ!」

 気がつけば、ネオの右拳はギュッとヤンキーの大きな左手に包み込まれていた。

「……っ!」

 掴まれたネオの華奢な右手が、ヤンキーの握力で押しつぶされていく。このままでは、この暴君の手によって、骨そのものまで粉砕されてしまう。