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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(2)

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 意外な目で、ヤンキーを見上げるネオ。

「はっはっは! 逃げることが嫌いなだけさ」

「奇遇ね。わたしも逃げることが嫌いよ。でも、現実から逃げるという、ガキの真似事はしないけどね」

「言ってくれるじゃねぇか。アマだからって容赦はしねぇぞ! 覚悟、できてんだろうなアァァッ!!」

「ひぃ~っ」

 ヤンキーの右隣にいた角刈りのチンピラは、慌てて、三人の下へ戻る。

 それもそのはず。ボキボキと腕を鳴らし、一〇代らしからぬ獰猛な姿へと変わった。
その狂気に満ちた姿に、ネオは思う。

 ――ヤバい。暴走させちゃった。

 その暴走ぶりが、兄貴がやっている三対三の格闘ゲームの裏コマンドで、凶暴化したキャラクターに似ている。コイツの戦闘力を仮にレベル10だとすると、その一〇〇倍まで自分が跳ね上げてしまった。まさか、こんな力があるとは……。コイツ、何か武術でもやっているのか?

 ネオの右頬に一滴の冷や汗がつたう。

 「あ~あ、またやってしまったよ」と思いつつ、ネオはすぐさま立ち上がり、距離を取る。

「アーン、フッたケンカから逃げようってのかぁ~」