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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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無幻真天楼第二部・第三回・弐】坂田さん家のみつるくん

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「あはははははは政宗政宗!!」
「るせぇ;」
病室に響く南の笑い声
ベッドに座る坂田のは眼帯をしてまるで伊達政宗
「似合う似合う」
「こんなもん似合ういわれて嬉しいか馬鹿め…」
「よっ若!!」
「や か ま し い」
手術を終えた坂田を見舞いに来た京助たちが坂田を茶化す
「あーそうだこれやる」
「何」
「お守りでござるぁ」
京助が坂田にお守りを手渡した
「…遅いよ京助君」
「まぁまぁ…いいじゃないですか若」
「そーそーこれからのことに効く……かもしれねぇし」
「今の間はなんだ今の間は」
坂田が中島に突っ込む
「んで?いつから学校これるん?」
南が聞くと坂田が柴田を見た
「先生の話では明日退院なんだけどね姉さんが今週いっぱいは休ませるみたいなこと言ってたんだ」
「相変わらずだなおばさん;」
坂田母の過保護っぷりを承知している京助たちが苦笑いをする
「んなら来週からかー…」
「寂しかろうが耐えろ皆の衆」
「まぁ…遊べはすんだろ?」
「体は元気だかんな。むしろ暇だから遊んでやってもいいぞ」
「おま…偉そうだなオイ」
京助が坂田をどついた
「さて…じゃあそろそろ帰ろうか」
「えっ? あー…もう6時とか…道理で腹減るわけよな」
中島が時計を見ると6時少し前
「なーんかいい匂いしてきたなーと…」
「犬か」
夕食の配膳の匂いが微かにするのか京助が呟いた
「じゃあ若。俺京助君たち送ってきます」
柴田が椅子から立ち上がる
「…おう」
「明日は学校終わったら家にいくから」
「見舞い忘れんなよ」
京助たちが病室を出ていくと一番最後に柴田が廊下に出た
「若」
と思ったらまた病室に入ってきた柴田がにっこり笑って坂田と目線を合わせる
「なんだ?」
「よく頑張りました」
「なっ…;」
まるで小さな子供を誉めるかのように坂田の頭を撫でた柴田
「柴田ッ!!;」
「いってきます」
笑って柴田が病室から出ていく
「…ばかたれ…」
むすっとした坂田の顔が綻んで笑顔になる
「坂田さーんお食事でーす」
看護師が病室に入ってくると驚いた坂田が手をテーブルにぶつけた