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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十九話

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映子は自宅へ帰って夫にただいまを言った。

「あなたありがとうございました。二日間家を空けさせていただいてすみませんでした」

夫は光雄といった。

「お帰り。楽しかったようだね。こんどは2人で出かけようか?最近どこへも行ってないから」

意外な返事に映子は戸惑っていた。

「はい・・・そうですね。そうしましょう」

そう約束の返事をした。

その日寝室で恵子や美紗子たちが話していたことを思い出していた。それは、夫が求めてきたらどうするのかと言うことだった。
自分の中には絶対にないと考えていたが、今日の夫の答えはその考えを否定するような話し振りに感じられた。

映子は夫の態度がその日から少しずつ変わってきたように思えていた。
思い切ってどうしたのか聞いてみることにした。

「あなたこんな事聞いて変だと思われるでしょうが、最近変わったことでもありましたの?」

「そうなんだよ。聞いてくれるか?」

「ええ、聞かせてください」

夫が話し出した内容は映子の気持ちを少なからずとも動かす結果となった。