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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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お弁当ものがたり

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細工は隆々……



東京で勤めていた姉が地元に戻り、その支店で働いていたときのことです。
お昼はまかないのおばさんがおかずを作ってくれるので、ご飯だけを持っていっていました。
ところが、まかないのおばさんが、夏は海の家があるので休むといいます。姉はお弁当を持って行くことになってしまいました。

ワタクシとちがってお弁当作りが大嫌いな姉。
高校の時など、1年生のはじめの1〜2日だけお弁当−それも母の手作り−をもっていったきり、あとはずっと購買でパンを買っていました。お弁当を作るよりも寝ていた方がいいと言って、始業時間ぎりぎりまで寝ていたほどです。
もっとも彼女は歩いて通える地元の高校だったせいもありますが。

しぶしぶお弁当をつくっていましたが、ある日、寝過ごしてお弁当を作る時間がなくなってしまい、ワタクシに頼むと言ってあわただしく出て行きました。

その頃のワタクシの仕事は午後からだったので、午前中はゆっくりできたのです。

素直な妹のワタクシ。ちゃんとつくってあげました。

どんなおかずにしたか、今となっては覚えていないのですが、自分が食べるときのように、いろいろ工夫を凝らして。
おかずは、会社の誰が見ても、豪華なお弁当と自慢できるようにしました。
姉の性格からすると、絶対みんなに見せびらかすと思いましたから。
ですから、おまけに仕上げとして、ワタクシは「あること」をして届けました。

その晩、ワタクシが仕事から帰ったら、姉は怒ること、怒ること。
恥をかいたと言っています。

ワタクシは「してやったり」と大笑い!

ワタクシしあげに、ご飯の上に「アホ」とのりを切ってのせたのでした。

姉がみんなに笑われたのは言うまでもありません♪

作品名:お弁当ものがたり 作家名:せき あゆみ