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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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お弁当ものがたり

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30分一本勝負!



毎朝夫のお弁当を作るときは、おかずを30分以内で作りました。
ご飯もほとんど朝、そのときに炊きました。

わが家はほうろうの鍋で、ガスで炊きます。
姑が生きていた頃(そのときは文化鍋っていうやつで)からそれは変わっていません。
炊飯器で炊くご飯は、あまり美味しくありません。
火加減を自分で調節するので、その場から離れられず、面倒なこともありますが、炊飯器で炊くよりも早く、おいしく炊けます。

4時半に起きて、まずご飯を炊きます。
だいたい15分くらいで炊きあがりますから、蒸らす間におかずを作るのです。

煮物などは大目に作るので例外ですが、前夜から作り置きをしておくということはせず、一から作ったモノを入れていたのです。

特に夏場は弱りやすいので、前日に作ったモノを入れる事に抵抗がありました。
当然、(滅多に入れない)揚げ物も、朝作っていました。

夫は高血圧なので、脂っこいモノとか塩辛いモノは控えていましたから、鮭の切り身も生のものを買い、自分で塩を加減していました。
自分で調整できると、調理の幅も広がりますね。
塩焼きだけでなく、卵の黄身と白味噌をあえて刻んだネギを加えて切り身にかけて焼いたり(これは鶏肉にもあいます)、唐揚げ(こういうときはキャノーラ油を使います)にしたり、堅めのホワイトソースとチーズをかけてグラタンにしたりと。

主菜に手をかけたときは、付け合わせの野菜はブロッコリーを茹でたモノにしました。
焼き魚の時はグリルが勝手に焼いてくれますから、副菜に手をかけ、ニンジンのしりしりを作ったり、なすとピーマンの味噌炒めとか、エビと卵の炒め物を作ったり。

スペースが空いてしまったときは、即席漬けを作って入れました。

濃いめのだし汁(少し塩を加える)を作って、まだ暖かいうちに、乱切りのキャベツ、薄切りのニンジンやキュウリ、カブなど、そのときにある野菜を入れます。
しばらくしたら取り出してぎゅっと絞ると漬け物っぽくなります。

30分で作るというのも、なかなかスリルにあふれていて楽しいモノでした。

作品名:お弁当ものがたり 作家名:せき あゆみ