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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼第二部・第三回】きみぼく

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守るとか守られるとか守りたいとか
そういう気持ちになるのは好きだから?

京助が緊那羅の頭に軽く手を置いた
柔らかい髪がサラサラと流れる
緊那羅がゆっくり京助から体を離し座った
「落ち着いたか?」
聞くと緊那羅が頷く
「そか…」
「…ぁ…」
起き上がった京助に緊那羅が何か言いかける
「ん?」
それに気づいたのか京助が緊那羅を見た

緊那羅の口が動いて

声が出た

緊那羅の言葉を聞いた京助の動きが止まって目が大きくなった

そんな難しい言葉じゃない

でも大切な言葉

「…好き…だっちゃ」