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「鎮魂」を書くに当たって

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 絆という言葉が嫌いです。

 あの時、あの場所にあったのは、エゴです。
 ただの、人間の、エゴです。
 「欲」といえば分かりやすいのかな。
 
 空虚な政府が、自らの無策ぶりをマスコミを通じてごまかし、震災という、恐ろしくも悲しい災害を「絆」という言葉で美化しているだけに過ぎません。

 あの時。

 たくさんの悲嘆の中でボランティアというささやかな灯火すら受け入れられなかった人がいます。
 それを慰めたのも、やはり、ボランティアです。

 たくさんのエゴとエゴがぶつかり、摩擦を起こし、悲しみを増やし、怒りを生み、やがて、それぞれがそれぞれを見つめなおし、優しさや労りが生まれ、人が人となっていくのです。
 その時、生まれるのが絆だと、私は思いました。

 マスコミが一方的に押し付けるものでは、決して、ない。

 
作品名:「鎮魂」を書くに当たって 作家名:紅絹