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CROSS 第5話 『忘れてはならぬ戦い』

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『着陸5分前です。作戦開始に備えてください』

 地上へ急降下しているすべての強襲降下ポッドの内部に、コンピューター音声の女性の言葉が、同時に響き渡る。どのポッドの内部にも、緊張した表情の兵士たちや兵器がぎっしりと詰め込まれていた……。

 そのうちの1機のポッドに、CROSSの山口と佐世保が乗り込んでいた。山口はサブマシンガンを装備し、佐世保はショットガンを装備している。
 山口は階級の関係で、このポッドの兵士たちの指揮を取ることになっていた。
「みんないいか? 2つ忠告しておく! 『仲間同士で固まるな』と『常に動き続けろ』だ!! 理由は言うまでもないよな?」
「了解です! 山口少尉!」
兵士たちが、緊張感から無理している感じの大声で返事する。
「山口さんみたいに、早く帰って遊びほうけたかったら、死ぬんじゃないわよ?」
彼の隣にいる佐世保が、笑い話をするときの口調で言った……。見栄を張っているのかもしれないが、彼女はあまり緊張していないようだ。
 彼女のセリフのおかげで、多くの兵士は緊張が解けた様子で笑みをこぼす。
「黙れ、佐世保!」
山口が苦笑いをしながら怒鳴った。

 この軍事作戦に山口たちは、『CROSS』の任務としてではなく、陸軍本隊としての任務として遂行していた。

 外を見ることができる小さな窓の向こうに、モビルスーツがポッドについて急降下していた。あの円の内側から、ポッドに続く形で、モビルスーツが何機か出てきていた。どの機体にも、ポッドと同じ文字とマークがついている。