出会いは衝撃的に(前半)
「早く良くなるように、お祈りしながらやってますからね。起き上がって、座っていただけますか?」
浅野は云われた通りにした。首や肩などを再び揉みほぐしたあと、美絵は先に浅野の右腕を上げて抱きかかえるようにし、腕を引っ張る形で力を入れた。そうされると美絵の身体の柔らかさが強く感じられ、浅野は興奮した。左の腕も同じようにされて終了になった。
「ご苦労さまでした。気をつけてお帰りください」
靴を履いて立ち上がると、浅野は美絵の美しい眼を凝視め、礼を云ってから個室をあとにした。
作品名:出会いは衝撃的に(前半) 作家名:マナーモード