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盟友シックス! -現実と幻想の狭間で-

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(いくら英知を手にしようと所詮人は人、その能力で他の生物を上回ることは出来んのだよ!)
「だから、なんだというんだ!」
(生物は昔から弱肉強食をその理(ことわり)としてきた ならばその理に従って竜が人類の、他の生物の頂点に立つのだ!)
「させるかっ!たかが9頭の竜ぐらい俺たちが退治してやるっ!」
(我らの拘束の末動けなくなった貴様が言うかっ!)
俺と話していた首が氷塊を放ってくる
「そんなもんでっ!」
長谷崎が素早くハンマーで打ち返し天井が氷結する
「フフフ…ハッハッハッハッ!ドラゴンてのはもっと強いもんだと思ってたけどそうでもないんだねぇ!」
(何だと!)
「私のような小娘一人も喰えないくせに何が世界征服だ!笑わせてくれるよホントさ!」
ブラック通り越して若干カオスに近づきつつある長谷崎が言う
(言わせておけば…全員噛み砕いてくれるっ!)
残った二つの首で一気に攻勢をかけてくる
「そいつをぉ!」
後ろから投げた刀を拾った山村が、
「隙だらけって言うんだよぉ!」
正面から槍を構えた尾蔵が迎え撃つ
(ギョワァァァァァァ!)
まずは俺を喰おうとした首を尾蔵が叩き落とす
(くっ!不覚!)
そして最後の首を後ろから山村が叩き落としてオロチは沈黙した
「見事な連携だねぇ」
いつも通り竜狩が現れる
「それにしても相変わらず丈夫だよ君は」
竜狩が俺を見て言う
「一つ言っていいか?」
「何?」
「折れるまでは死ぬほど痛いぞ」
「折れてからはそうでもないってこと?」
「いや、向こうがこっちの肋骨折れたことに気付いてないから逆に若干楽になった」
「ポジティブなのは嫌いじゃないよ」
「死ななければ負けはないからな」
「宮寺君の治療はこっちが引き継ぐよ」
そう言って竜狩は俺の治療に入った
「あと二頭か… 頑張ろう」
この二頭が俺たちを絶望の淵へ追い込むことを俺たちは知らない…