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母から私 私から娘へと ~悲しみの連鎖~

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 私が初めてそのことで病院に行ったのは、もう仁ちゃんとの離婚がほぼ確定の段階に入った頃だった。病院での診断結果は自律神経失調症だった。薬を飲めば治ると言われてしばらく続けたが、症状は良くなるどころか、どんどん悪化しているように感じた。
 そうこうしてる間に私たちは離婚届けに判を押し、市役所へ提出した。
 私たちの結婚生活は紙婚式を迎えることもなく、十一か月半で終わってしまった。私と菜緒は父の住む実家へ戻った。
 その後も私の病状は全く改善せず、心配する父の勧めに従って、市内では一番大きな中央病院へ行ってみた。すると診断結果は以前のものとは全く違っていて「バセドウ氏病」だと言われた。おまけにかなり無理をしていたので、早急に入院して手術する必要があるとも。私は途方にくれた。
 取り敢えず安静にして、病室が空くまで待つようにと言われたが、そうもしてはいられない。働かないでいられるような、余裕のある身ではなかったから……。
 中央病院はとても混んでいて、なかなか病室が空かなかった。間もなくしびれを切らした父が会社の人に聞いて来た。大分県に、その病気の専門の病院があるということを――。
 早速電話予約を入れて、遥々電車に乗って、父と私と菜緒の三人で出掛けた。最初の日は検査で一日が終わり、二日目に結果が出たが、内容は中央病院と同じだった。早急に入院と手術の必要ありとのことで、取り合えず入院予約をして帰って来た。
 自宅に帰り着いて私が考えることは一つだけだった。最低でも一ヶ月は入院することになるらしいから、その間、誰に菜緒をみてもらうかだ。困った。昼間は保育園に行ってるから良しとしても、その送り迎えをどうするかだ。
 父は、朝の送りはできても夕方の迎えができない。帰宅時間は毎晩夜の九時過ぎだから到底無理。弟は三交代の勤務で、これまた全く無理。一体どうしたらいいのか、溜息しか出てこない。