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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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うこん桜の香り

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波子の死



波子が高校1年の夏休み、1人で佐渡島に行くと言いだした。
美術部に入っていたので、夏休みの課題を仕上げるための、写生旅行であった。
心配でもあったが、いい経験になると、百合も稔も同意した。2泊の予定であった。ところが帰る予定の日になっても戻らないのである。旅館に電話をしたが予定通り、旅館を出たのであった。直ぐに2人は佐渡に行き、波子の足取りを追った。
何も手がかりが掴めず、地元の警察に捜索願を出した。
半日経って、波子の水死体が海岸に打ち上げられた。
事故と自殺の両面の捜査が行われ、結果は自殺と判断された。
夫婦岩の絵は仕上がっていたように見えた。靴が揃えてあり、
砂浜には波子の足跡だけしかなかったのである。
百合と稔の生活が狂い始めたのはこの日からであった。稔は、波子を1人っ子でもあり可愛がっていた。その落胆ぶりは傍目から見ても解った。70キロの体重が、2カ月で50キロまでに痩せてしまったのである。
作品名:うこん桜の香り 作家名:吉葉ひろし