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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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うこん桜の香り

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西山の推理通りなら、波子はやはり自殺なのかもしれない。
でも波子に自殺するような動機が百合には考えつかないのだ。
「変なこと僕が言い出したからいけなかった。許して下さい」
「いいのよ、死のうとしていた私を助けてくれたのですから」
「そう言ってくれると嬉しいです」
「それに波子に悪いことしたようだわ。変に疑ったりして」
「波子さんの事真剣に考えたのだから怒りはしませんよ」
「そうかな、今まで波子のこと何も考えてやらなかった」
「看護婦さんの仕事がそうさせたのですから」
「甘えていたのね」
「百合さんの看護で何人もの人が感謝してますよ」
百合と西山はそんな会話をしながら駅に向かった。
「もう、探偵ごっこは終わりですね。残念だな。百合さんに会えなくなる様で」
「また相談すること有るかもしれません」
西山は電車に乗った。
作品名:うこん桜の香り 作家名:吉葉ひろし