小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【無幻真天楼 第二部・第一回・参】そして僕にできること

INDEX|8ページ/22ページ|

次のページ前のページ
 

神社の屋根の上には人形になった阿分が背中を合わせて座っていた
「わかんねぇある…」
「我もある…」
「我らが知らねぇことたくさんあるある…」
「ありすぎある…」
阿と分が交互に言うとため息をつく
「沙汰様じゃなく乾闥婆あるか…」
「制多迦たちは敵じゃねぇあるか…」
「わかんねぇある…」
阿分がぷぅっと頬を膨らませた
「でも制多迦我らの頭撫でてきたある…」
「矜羯羅も我らを迎えに来たある…」
阿分の尻尾が風になびく
「なんだか…おいていかれた気分ある…」
「我もある…」
分が膝を抱えた
「居場所…矜羯羅はあるっていったあるが…」
「居場所がわかんねぇある…」
阿も膝を抱えた
「我らこれからどうすればいいあるか…」
「わかんねぇある…」
抱えた膝に頭を着けた阿分
それからしばらく二人とも何も話さなかった