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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第二部・第一回・参】そして僕にできること

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「主」
「おっコマイヌ」
「おはようなんだやな」
コマとイヌが竜之助の足元に駆け寄ってきた
「阿分は?」
「知らないんだやな」
歩きながら竜之助が聞くとイヌが答える
「あいつらもゼンらと一緒なんだやな?」
「そうだお前たちの先輩だ」
「先輩なんだやな?」
コマとイヌが顔を見合わせた
「お前たちが狛犬の式であるように奴らは狐の式だ」
「狐なんだやな?」
「ああ…前の【時】に関係してた屋敷のな…社にいた」
話ながらあるく竜之助
「仲良くするんだぞ」
「わかったんだやな」
「仲良くするんだなや」
コマとイヌが尻尾を振った



「緊ちゃん?」
ふわっと前髪をかき上げられたと思ったら優しい手が額に触れた
「は…ハルミママさん…」
「どうしたの? ぼーっとして…顔も少しだけ赤いし…緊ちゃんも風邪かしら?」
洗濯物の入ったかごをもった母ハルミが心配そうに緊那羅の顔を覗き込む
「だっ大丈夫だっちゃ;」
慌てて笑顔を作った緊那羅
「そう…? コンちゃんも風邪ひいたし…緊ちゃんまで風邪ひいちゃったかと…」
「コンちゃん…って矜羯羅…?」
「そうなの熱もあるし…」
母ハルミが庭に降りると洗濯物を干し始めた