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最後の孤島 第1話 『不思議な島』

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「気分転換に散歩しないか? この島の長老に、君を紹介したいしさ」

 彼は私が落ち込んでいることに気づいたらしく、励ます口調でそう言い、私を立ち上がらせた。彼の手が私の手をつかむ。
 彼の手の温もりに、思春期の私はドキリとした……。先ほどの背中もそうだが、彼の体は温もりでできているのだろうか?

「私は倉野比奈で、13歳です。日本人です」
私は自己紹介したが、どうしても堅い口調になる。
「オレは、ダニエル・クルーソーで、イギリス人さ。オレも13歳だよ」
彼も自己紹介した。私とは正反対な、親しみ溢れる口調だ……。



 その後、彼に島を案内してもらうことになり、部屋から出た。まるで、デートだなと私は感じた……。