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夏の掌編

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浄水器



水道の水はまずいということで、人々はペットボトルに入った水を買うようになった。それも車を動かす石油よりも高い値段でだ。料理等で使用する水は浄水器という器具を付けて利用している。昔大きく邪魔に思えた浄水器も随分小さくなっている。

ある年、短めの梅雨を過ぎてから日本は記録的旱魃(かんばつ)に襲われた。ペットボトルの水は品薄になり行列しないと買えない状態になってしまった。ある学者は日本が砂漠化するのではないかと言っている。水道は時間を制限しながら給水をしていた。浄水器メーカーは宣伝しなくても売れて、こちらも品薄状態になりつつある。

商売とは先、先と読んで製品開発をしなくてはならない。浄水器メーカーは、儲かった潤沢な資金で次世代浄水器を作り上げた。それはさすがにやりすぎではないかと顰蹙をかったが、発売にこぎつけた。今すぐに売れなくても経営上心配はなかったせいだろう。

作品名:夏の掌編 作家名:伊達梁川