エイユウの話 ~春~
あとがき・その名は異質か宝物か
あとがきと銘打ってはおりますが、解説と思っていただければ大丈夫です。こんな野郎が書いていますと言う、自己紹介というのもしっくりくるかと。「調子づいてんじゃねぇぞ、素人が」としか受け取れない方は読まなくても結構です。
ご紹介遅れました。本作を投稿しております、環田 諷と申します。読み方は「かんだ うたい」です。
「諷」には、言葉で人の心を動かす、という意味があります。大層名前だな、と感じるかもしれません。俺自身もそう思います。でも中国語では「嘲」という字に似通った意味があり、そう思うとふさわしいのかもしれないとも思います。もう嘲笑っちゃってください。意味解りませんが(笑)
それはさておき、本作は番外を含むと「第六章」まで続く作品です。中学二年の時に思いつき、高校二年で大雑把な構成を作り、学生時代にきちんと書き始めて、四年近く書き続けて完成しました。おかげでうざいほどに長く、入り組んでいるかもしれません。
今回はその第一章、事の始まりにあたります。
春を通して書きたかったことは、結局は出会いです。世の中に蔓延る「縁」というのは、存外想定できないものです。まさか授業をサボっていたことを注意してきたやつと、こんなに仲良くなるとは、緑(りょく)の術師達は二人とも思ってもいなかったでしょう。
俺は小説家を目指しているわけではありません。なれたらいいなレベルの人間です。目指している方から見れば、不真面目な点もいくつかあるかと思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
二〇一二年九月二八日 環田 諷
作品名:エイユウの話 ~春~ 作家名:神田 諷