小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十二話

INDEX|4ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 

「映子さんは離婚しないって話していたよね。それは彼との恋愛がいつか終わるって予想しているからなの?」

「典子さん、予想なんてしてませんよ。いつまでも続いて欲しいと願っているもの。でも女が終わったら彼だって今までのようには付き合ってくれないはず。そんな哀しい事になる前に身を引きたいって思うだけ」

「じゃあやっぱり身体の関係が重要なポイントなんじゃない!心とか言ってるけど」

「ううん、心と身体は表裏一体よ。表がダメになったら裏もダメになるの。ある程度の年齢を超えたら身体の衰えを気持ちだけでは支えられなくなる。
情熱もきっと今のように燃え盛ることは無いでしょうしね。それでいいと考えているのよ。物事には必ず終わりがある。始まらないものには無いけどね」

「映子さん、夫婦もそうじゃないの?」

「そうね、そうでしょうね。抜け殻のようになってただ二人で暮らしているだけって言うのも辛いけど、子供や孫達と暮らすって言うことで救われるかも知れない。
そうじゃなければ、苦しい生活を選択して一人暮らしするかよね・・・」

「経済的な貧しさは心を支えるものが無いと惨めで辛いわよ。若くないと乗り越えられないって感じるけど違うかしら?」

「恵子さんがそうだったのよね。今の言葉は考えさせられるわ」

典子は恵子を見てそう言った。